3/27ローレンス・ジュバーさん新大久保イベント

新大久保で開催された、ローレンス・ジュバーさんのイベントに行って来ました。大体20人くらいの方々が集まりました。

1時半になって、ラフなポロシャツ姿で登場したジュバーさんは、25年前のウィングス時代とは違って(当たり前ですが。笑)、白髪交じりでしたが、ギター演奏は、やはりさすがでした!アコースティック・ギター1本で、メロディーと伴奏をつけて演奏するという形式で、1曲ごとに目を見張りました。なお、セットリストは、以下の通りです。

・Breaking Point
・Catch
・Moze
Strawberry Fields Forever
・Five Fifty-five
・Bubble Blue (?)
・Layra
・Little Wing
・All Of Me (encore)

ライブの途中で、お客さんからの質問コーナーがあるのですが(通訳付き)、皆さん、かなりご熱心に聞いていました。

例えば、通常のギターチューニング(6弦から)「EADGBE(ミラレソシミ)」とは違った変則チューニングのメリットに関する質問に対し、「マイナーコードが弾きやすくなる」「低音部がよく響く」など、それぞれのチューニングの特徴をわかりやすく説明してくれました。また、「Little bit of George」という曲の意味を尋ねられた時、ジュバーさんのようなコックニー(生粋のロンドンっ子)の方言で、「風が強い」という意味だそうです。大体、こうした方言もしくは決まり文句というのは、「meet」「feet」のように、韻を踏む場合が多いそうです。なお、ジュバーさんは「George」という名前の猫を飼っており、それはジョージ・ハリスンに由来するとのことです(笑)。

そして、上のセットリストにもある通り、ビートルズの曲を2曲やってくれました。「Strawberry〜」は、曲の終わりの演奏部分まできちんとやってくれましたし、「While〜」も、ポールのベースとクラプトンのギターの雰囲気をアコギなりにとてもよく出していました。クラプトンと言えば、「いとしのレイラ」は、当然unpluggedバージョンでした。さらにメドレーで、松田聖子の「Strawberry Time」の歌い出しのような曲調の曲もやりました。

その他、今使っているマーチンのギターは、いろいろなジャンルの音楽にも使えることや、伝統的なブルースやカントリーは、あまり弾かないこと、爪をあまり伸ばさないのは、爪で弾く音より、指で弾いたほうが力強い音になるということ、ピックガードをつけていないのは、見栄えと打楽器代わりに使うためだということなど、興味深いお話しを聞けました。また、奥さんのホープさんが、ジュバーさんのアルバムをプロデュースして、出来具合をチェックしているとのことで、とても仲が良さそうでした。

アンコールで、お客さんにリクエストを求めたところ、ウィングス時代の『Back to the Egg』収録「Spin It On」「Baby's Request」という声が出ましたが、「ウィングス時代の曲は勘弁してよ」と言いつつも、笑いながら、「Spin It On」のイントロや、ジュバーさんが加入前のウィングス時代の大名曲「Band On The Run」のイントロを弾いてくれて、とてもサービス旺盛でした。

アンコールで演奏した、ビリー・ホリデイの「All of Me」も、とても感動しました。ずっと聴いていたいくらいでした。

イベントが終わると、CDやDVDの即売会(サイン会&握手会)がありました。めったにお会い出来る方ではないので、「Breaking Point」などが入ったアルバムを1枚買い、サインと握手をして頂きました。幾多の旋律を奏でて来た、老練でありながらエネルギーに満ちあふれたガッシリとした手で、力強く握手して頂きました。いろいろと言いたかったのですが、やはり、あまりの嬉しさに、結局「Magnificient!」「Thank you!」というのが精一杯でした。

正直言いますと、当初は、ポールと一緒にやっていた人、というだけでイベントに参加したようなものでした。イベントが終わる頃には、そのことはすっかり忘れ、純粋にジュバーさんの魅力を感じました。ギタリストとして素晴らしいことはもちろんですが、人間的にも紳士で温かみのある方だということが、よくわかりました。本当に、大変充実した1時間半のイベントでした。\(^o^)/

Thank you very much, Mr. Juber!I wish two of you would always be a nice couple!!