AIKIくん(川満ダグラス哀行さん)の『Heart Prints』読みました!


bless4のメンバーで、「創聖のアクエリオン」を歌ったアキノ(AKINO)さんの弟でもある、アイキ(AIKI)くんこと
川満ダグラス哀行さん作の『Heart Prints〜命の花〜』を、やっと入手しました。そして、一気に読みました!


読んだ後、もう言葉になりませんでした!もう、陳腐な感想を述べるのが、はばかられるほどでした!
これは、麻薬の恐ろしさを経験した人の尊い命の犠牲が身近に無ければ、本当には書けないことだと思いました。
今まで、麻薬が悪いことは知っていました。かつて、ビートルズや多くのミュージシャン、アーティストが、
麻薬などの薬物使用によって、逮捕されたり命を失いました。今でも、薬物によって逮捕される芸能人が後を絶ちません。
ただ、それは自分とは程遠い一部の人達のことだろうと、心のどこかで思っていました。


しかし、この本には、麻薬が特別なものではなく、身近な存在となりつつあることや、
いったん麻薬を経験した人が、どのような心理的葛藤や苦しみを味わったかが、
大変リアルに書かれています。麻薬に関してここまでリアルに表現した読み物は、
今までに見たことがありません。今までの自分の考えが、いかに甘かったかを痛感しました。


ケント・ギルバートさんが表紙に書いておられるように、15歳の主人公と同じ年代の若い皆さん、
その親御さん、教育関係者などに、ぜひ読んで欲しいです
(いや、世界中の人達に読んで欲しいです。まずは英訳、そして各国語に翻訳されるべきです)。
また、平尾昌晃さんがあとがきに書いておられるように、悩みを抱えている人は、
独りで悩み苦しんで薬物や自殺や犯罪に走るよりも、叱られてもいいから、
誰かに打ち明けて欲しいと思います。特に日本人は、人に悩みを打ち明けずに、
自分で抱え込むことを美徳とする傾向にありますが、それは間違いです!


改めて、作者の川満ダグラス哀行さんには、感謝の言葉を贈りたいです。ありがとうございました!
短文の連続で、大変読みやすく書かれていました。帰国生なので、日本語で書くのは大変だったと
思いますが、恥ずかしながら、日本語が母語である自分にこのような文章は書けません。
心友」の死を無駄にしないよう、自分にも、何か出来ることをやっていきたいと思いました。
とにかく、bless4やAKINOさんのファンであるとか、音楽ファンであるとか、
そのようなことは全く関係なく、この本を一人でも多くの皆さんに読んで欲しいです。


※今まで、「音楽はいい麻薬だ」などという比喩を使ったことがありましたが、今後は、もうそのような比喩表現は使わないことにします。なぜなら、音楽に対しても、麻薬で犠牲になった方々に対しても失礼だからです。
「いい麻薬」など、ありえないのだから…*1



*1:もちろん、ドーパミンノルアドレナリンセロトニン、エンドルフィンなどの脳内麻薬は別。