8/25大楽器祭(タンポポアレンジャー拝見記)

8月25日(日)、東京・九段下の科学技術館で、「大楽器展」なるイベントが開催されました。
各楽器メーカーがおすすめの商品を展示し、著名なミュージシャンを招いて、
それらの楽器の演奏をし、特長をお話しして頂くことで、良い宣伝になる、
という趣旨のイベントでした。


そこで、第2期タンポポの曲のアレンジを手がけられたお2人を拝見して来ました。


まず、ローランドのブースでは、入れ代わり立ち代り、いろいろなミュージシャンが演奏を披露していましたが、その中に渡部チェルさんがいました。チェルさんは、ダンス☆マンバンドの一員でもあり(ニックネームはWATA-BOO)、「めざせポケモンマスター」(松本梨香)、「恋をしちゃいました!」(タンポポ)、「LOVE涙色」(松浦亜弥)、「ミニハムず愛の唄」(ミニハムず)、「口づけて、ギュッと抱きしめて」(藤本美貴)などの編曲者でもあります。


パフォーマンスでは、ベースやドラムのセッションマンの方と、ロック風なインストゥルメンタルの曲をキーボードで演奏し、その後、その楽器の性能などを説明されていました。


思えば、「恋レボ」「ザ☆ピ〜ス!」での空に抜けるようなピアノ、「そうだ!」での「Boom boom boom」の部分の、叩きつけるような力強いシンセ、「いいことある〜」のイントロで聞かれる鉄琴シンセ、「ミニハムず愛の唄」での地響きのようなシンセベースと「♪デートに誘って」の直前で聞かれる早弾きオルガン、そして、何と言っても、「恋をしちゃいました!」の間奏で聞かれる華麗なチェンバロは、皆この方の指から生み出されたのか、と少し感動しました。思わず、ローランドのキーボードが欲しくなりました(笑)。


次に、別のブースで、「乙女パスタ」のアレンジャーでもおなじみで、ローリー寺西とユニットを組んでいたこともある、今のタンポポ最後の曲「I&YOU&I&YOU&I」や新タンポポ初の曲「BE HAPPY やじろべえ」のアレンジを担当された永井ルイさんを、拝見しました。


最近デビューした、九州出身の女の子バンド「ミスリル」と共に、楽器説明を兼ねたトークショーがありました。そこで、興味深いお話しがありました。ルイさんは、アレンジなさった曲は、いつもご自分で全楽器(!)とコーラスを東京のスタジオで録音してつんく♂に送るようですが、今回の2曲は、ミスリルのお仕事で九州にいらっしゃって、そこのスタジオで録音なさったそうです。そして、ご自分の楽器が手元になかったので、ミスリルが使っていた楽器(グレコと言うメーカーのものです)で録音されたそうです。ですから、タンポポのこの2曲を聴いて、ミスリルの曲も聴くと、2度楽しめますよ、とのことでした。なるほど、タンポポミスリルグレコの楽器が同時に知れ渡って、いい宣伝効果になるな、と思いました。


ルイさんと言えば、「乙女パスタ」での、朗々と歌い上げるツインギター、「王子様〜」での、天に駆け上るようなスライドギターと重厚なコーラス、「春夏秋冬だいすっき!」(ミニモニ。)でのリズミカルなドラムと、これらを皆演奏されたわけで、これまた少し感動しました。何せ、全ての楽器とコーラスを1人で録音する、というのは凄いと思います(「王子様〜」のイントロと間奏で聞かれるバイオリンは、ACKOさんという方の演奏で、「だいすっき!」で聞かれる「イヨッ!」「ギョエー!」などという掛け声はつんく♂です)。


言うまでもありませんが、作詞・作曲だけでは歌になりません。アレンジャーがいないと、ピアノかギターの弾き語りしか歌えないわけです。そう考えてみると、こうしたアレンジャーの方と接する機会が持てて、今後娘。やハロプロ関係の曲を、より深く理解しながら聴けると思いました。


※ちなみに、同じブースでは、なんと、元ゴダイゴのドラマーであるトミー・スナイダーさんの演奏も聴けました。20年以上も前のゴダイゴの時代に、テレビで見ていたときに比べて、髪に白いものが混じってはいましたが、とても今年12月で50歳を迎えるとは思えない、パワフルなパーカッション演奏を聴くことが出来ました。今でも、フランスを中心に、バンドを組んで活躍中のようです。日本語でジョークを交えたトークも聞けました。いずれにせよ、入場料1000円が、安すぎると感じた一日でした。\(^o^)/