9/8 AKINO with bless4 ワンマンライブ at 川崎チッタ


今日、クラブチッタ川崎で行われた、「AKINO with bless4」名義としては、初のワンマンライブ「AKINO with bless4 ワンマンライブ 〜君の神話〜」に行って来ました*1ラチッタデッラ川崎にあり、ここに個人的に来るのは、去年の5月5日に行われた円形ステージでのライブ以来です。しかも今回は、立派なライブハウスでのパフォーマンスで、楽しみでした。


会場前はすでに長蛇の列が並んでいて、5分くらい並んで入りました。ステージのある観覧スペースは、スタンディングでは1300人収容とのことでしたが、何とほぼ満杯でした。これほど多くのお客さんが、チケットを買ってbless4を見に来てくれたのかと思うと、感慨もひとしおです。


開演時間になり、ショートムービーが上映されました。どうやら、「世界を救うために、DIVA(歌姫、つまりアキノさん)と3人の騎士(つまりアカシさん、カナサさん、アイキさん)を、天がこの地球に遣わした」というストーリーのようで、なかなかよく考えたと思いました。


ライブの感想レポート
曲目(セットリスト):
1.イヴの断片
2.Go Tight!(以上、AKINO with bless4
3.プライド〜嘆きの旅
4.ニケ15歳
5.ZERO ゼロ(以上、AKINO from bless4)
6.I Don't Know
7.Around & Around
8.夢つむぎ(以上、bless4)
9.素足(AKINO from bless4)
10.Genesis Of Aquarion(AKINO with bless4
11.We Will Rock You(オリジナル:クィーン)(bless4)
12.Genesis of LOVE〜愛の起源(「創聖のアクエリオン」のアコースティックバージョン)(AKINO with bless4)(9〜12は生演奏)
13.月光シンフォニアAKINO & AIKI from bless4)
14.バラドキシカルZOO
15.君の神話〜アクエリオン第二章
(アンコール)
16.荒野のヒース
17.創聖のアクエリオン
(2回目のアンコール)
18.Chance To Shine(以上、AKINO with bless4
19.We Are bless4(「しん」「わ」バージョン)(bless4)


重々しい音楽に載せて、1が始まりました。生で聴くのは初めてで、いきなり盛り上がりました。2段になったステージの上からリフトで降りて来たアキノさんが白っぽい衣装で登場して歌い、他の3人とバックダンサー4人が、赤い上着を着てかなり大きな赤い旗を振ってアキノさんを盛り立てました*2。2では、3人がバックダンスをし、しかもフルコーラスを歌いました*3。2コーラス目の「♪Shake it down〜」の低音から高音にスライドするような歌い方が、ぞくぞくします。


それが終わり、アキノさんのソロコーナーになりました。まず、1分程度のインストの後、3が始まりました*4。アキノさんがサビをゆっくりしたアカペラで歌い、イントロ部分で「今日は、みんな来てくれてありがとう〜!」と言って歌い始めると、歓声が起こりました。アキノさんは左右にウェーブするよう指示を出し、お客さんもそれに従いました。3拍子のリズムとフォルクローレ風の笛と、高音を生かしたアキノさんのヴォーカルがマッチした名曲だと思います。続く4も、大変懐かしく聴きました*5。ミドルテンポながら、力強いヴォーカルが絶品です。

MCでは、まずアキノさんが一人で担当しました。真ん中と左右と2階のお客さんに「元気ですか〜?」と呼びかけたり、札幌、名古屋、大阪などからのお客さんがいないかを尋ねました*6

再び歌になり、先日の北九州BLUEライブでも聴いた5では、やはり手拍子を促し、舞台を所狭しと左右に動きながら、歓声に応えて歌いました。

それが終わり、bless4のデビュー当時の映像が流れました。何と、「Good Morning Mr.Sunshine」「走れ!奇跡」「123」のプロモビデオの一部が流れました。周りのお客さんは、特に反応もせずにじっと見ていましたが、思わず「エア手拍子」と「エアジャンプ」をこっそりしました。懐かしかったです!

ここで再び4人が登場し、去年9月19日以来の6を歌いました。アカシさんが、手拍子を促し、お客さんもそれに従いました。前半はカナサさんの、後半はアイキさんのバックコーラスの声量が力強かったのが印象的でした。

そして、自己紹介になりました。アカシさんが「お兄ちゃんと呼んで下さい」と言って、お客さんは口々にそう呼びました。ただ、「アニキー!」と呼ぶ声が聞こえたので、「それは、(水木一郎さんとかぶるので)やめて下さい(笑)。(水木さんの)『ゼーット!』には、毎回ビックリします」と、話題が脱線しました(笑)。結局、無事自己紹介が終わり、bless4関連のユニット名義が複数あるので、それぞれの説明をアカシさんがしました。それによると、次のような区分です。


a. bless4…4人で歌って踊る
b. AKINO with bless4…アキノさんがメインヴォーカルで、他の3人がバックコーラスやダンスを行う
c. AKINO from bless4…アキノさんがソロで歌い、他の3人は突っ立っている(笑)(ではなく、ステージから去る)
d. AKINO & AIKI from bless4…アキノさんとアイキさんがデュエットで歌い、他の2人はステージから去る


ここで、何とも嬉しいお知らせがありました。何と、来年の5月にこの同じ会場で、デビュー10周年のワンマンライブが行われとのことです*7

次の7では、歌う前にサビでのフリの指導があり、お客さんもそれに従いました。ペンライトやサイリウムの他に、タオルを振っているお客さんもいました。

8の前に、長めのイントロに乗せて、「金の糸の日」の説明ナレーションが流れました。曲の後半では、去年6月10日の聖蹟桜ヶ丘でのライブでも登場した妖精が、新体操リボンで華麗に舞いました。4人が歌い終わって、長めの後奏の間も舞が続き、演奏と共に静かに終わりました。


次に、ステージでは次の曲の準備入り、その間、傷ついた鳩の話しがスクリーンに字幕で示され、「心に吹く風」のインストがBGMに流れました。個人的には、これも歌って欲しかったです。

さて、ここからは何と、ピアノ、打楽器(ボンゴなどの小型楽器)、アコースティックギターの生演奏がありました。
まず、アキノさんが舞台に向かって左から登場し、ソロ曲9が歌われました*8。アキノさんの、どこまで伸びるのかという高音に、自然と体が引っ張られそうでした。


再び4人が登場し、お客さんに感謝の言葉を述べた後、10が歌われました。生演奏で聴くと、一段と味わいがあると思いました。

さらに、アカシさんが「(足を踏み鳴らして)ドン、(手拍子で)パン、ドンドン、パン」とするように指示を出しました。もしかして、と思ったら、案の定、何と2007年11月23日のThanks Givingライブ以来の11で、もう大興奮でした。しかも、「♪rock you」の部分を、それぞれ「卓球」「琉球」「小田急」「闘牛」などと替え歌にして、それにまつわるジェスチャーをしたので、お客さんは大ウケでした*9

その手拍子の雰囲気を保ったまま、12が始まりました。アカシさんやアイキさんがオブリガートのヴォーカルをつけたりカナサさんがスキャットを入れるなど、原曲とは全然雰囲気が違いました。サビでは、お客さんが主になって歌いました。


ここで、「最後の3曲です」とアカシさんが言って、お客さんから「え〜!」という「お約束」の声が上がりました。そして、「次の曲は皆さん知っているようなので、自分達はいなくてもいいですね」と冗談を言いながら、いったんカナサさんと共に舞台を去りました。

その13は、聴くたびに胸に迫って来る名曲です。アイキさんのヴォーカルも、歌うたびにアキノさんとのバランスがよくなっていくように思いました。間奏の16分音符のパッセージでは、2人がステージの両脇にゆっくり歩いていき、それぞれの場所で離れ離れになったお互いに対して呼びかけるようにドラマティックに歌いあげました。この曲でも、最後の方で長めの後奏が流れ、静かに終わりました。

短いインストの後、14では、再び4人のパフォーマンスとお客さんのノリが熱狂的でした。曲が終わる頃には、興奮が絶頂でした。そして、「最後の曲」の15では、ステージの4人とお客さんが一体となった楽しいパフォーマンスでした。

「アンコール!」というお客さんの呼びかけに、再び4人が登場しました。まず、今回お客さんと出会えたことの喜びを口々に語ったことを象徴するような「♪出会えた〜奇跡に〜」という歌詞が印象的な16では、4拍の手拍子で盛り上がりました*10。さらに、お待ちかねの17では、12と同じくサビでお客さんが主になって歌いました。


これで終わりかと思いきや、声を合わせたお客さんが「♪一万年と二千年前から愛してる〜」とアカペラで歌い、再び4人が登場しました。何と、あまりに感動したので、お客さんの顔を見ながらもう一度聴きたいということになりました。アキノさんが、「Are you ready?」と言ってお客さんが「イェ〜イ!」と言うと、何を思ったか「学園天国(フィンガー5)」の「♪ヘ〜イ、ヘイヘイ、ヘ〜イヘイ!」と歌い出してひとしきりお客さんと掛け合いをして、「違うでしょう!」と他の3人にツッコまれました(笑)。そして、改めてサビをお客さんが歌いました。また、記念写真も撮りました。

ここで、アキノさんが、実はテレビで17を歌い始めた頃、顔が大きく映って「ブスだね〜!」と言われたり、「(アキノさん以外の)後ろの3人は、いらないんじゃない?」など、心無い言葉*11に心を痛め、歌うことが怖かった時期があったことを告白しました。お客さんが、「(ブスだのいらないだの)そんなことないよ〜!」と言うと、アキノさんは嬉し涙に言葉を詰まらせました。アカシさんが、「アキノは褒められると泣くんです」と言ってアキノさんの肩を優しく抱きました。隣のカナサさんももらい泣きをし、アイキさんも目が潤んでいました。でもアキノさんは、そのような辛い体験があったからこそ、精神的に強くなれたとも付け加えました。

そして、アキノさんのソロデビュー7周年を記念して、ケーキが出されました。ローソクに火をつけられない代わりに、お客さんがサイリウムやペンライトを振って火の代わりをしました。アキノさんが息を「ふ〜っ!」とかけると、お客さんが手を下げ、うまい具合にまるで火が消えていくように見えたそうです。


最後は、「夢をあきらめないで下さい!」と力強く言い放って*12、17を歌いました*13。久々に、サビの「♪ジャンプして〜」では、実際にジャンプしました。バックダンサーや妖精も登場し、サビを何度も繰り返すロングバージョンで、たっぷり楽しめました。


歌が終わり、4人がお客さんや関係各位の皆さんやスタッフの皆さんに感謝の言葉を述べ、その都度大歓声が起こりました。アンコール定番の18を歌った後、出演者全員が手に手を取って、アキノさんのソロデビュー7周年にちなんで7回両手を挙げ、深々とお辞儀をしました。退場の時、アキノさんがお約束で「皆さんのこと、あ〜い〜し〜て〜る〜!」と言い、興奮が最高潮の中ライブは終わりました。

観覧スペースからお客さんが帰りかけた時、BGMで16が流れると、残っていたお客さんが中心となってサビを一緒に歌うという光景も見られ、最後の最後まで盛り上がっていました。


ライブ中のMCで聴いたことですが、今回のライブは、本当に一から4人が自力でやったそうです。アカシさんは会場の予約に奔走したりや舞台演出を考えたり、カナサさんは会計などの実務を担当し、アキノさんは衣装デザインと制作、アイキさんは新曲ダンスを考えたそうです。4人とも、本当によく頑張りました!そして、このライブの名称にちなんで、アキノさんが「皆さんがいてこそ、『神話』を作ることが出来ました!ありがとうございました!」という言葉に、4人に協力された皆さんやお客さんへの感謝の思いが込められていました。


bless4の皆さん、菅野よう子さんをはじめ関係者各位の皆さん、スタッフの皆さん、お客さんの皆さん、本当に素晴らしいライブを、ありがとうございました!


来年のデビュー10周年記念ワンマンライブが、今から楽しみです。これからも、益々bless4から目が離せません!


Twitterでは、過去のbless4ではありえなかったほどの圧倒的な数のTLが流れていました。しかも、好意的な感想がほとんどでした!


追記:長澤智典さんによるブログが、画像つきの公式ブログです。

*1:AKINO from bless4としては、2007年12月14日に、アルバム『Lost In Time』購入者が応募して参加出来たシークレットライブが新宿でありました。

*2:衣装に関しては、その後何度か変わりました。

*3:2011年12月3日の「アクエリオン EVOL 神話的発表会」以来。

*4:2008年1月12日の田町ライブ以来

*5:2008年7月12日のbless4スタジオ最後のライブ以来。

*6:さすがに、沖縄から来たお客さんはいなかったです(笑)。(9/8追記)AKINO公式ブログによると、沖縄からのお客さんがコメントしていました。遠路はるばる、お疲れ様です!

*7:実は、入場時に配られたチラシによると、2013年5月25日に予定されています!

*8:2010年5月8日の辰野ライブ以来。

*9:琉球」ではカチャーシーを踊り、「小田急」は両手を車両のように両脇でグルグル回し、「闘牛」は牛の格好をする、というものでした。(9/11追記)なお、bless4公式ブログによると、この曲はセットリストに入っておらず、余興扱いだったようです。

*10:記録に残っている限りでは、去年2月4日のアクエリオンプレミアムイベント(不参加)以来。自分の耳で聴いたのは、2008年7月12日以来。

*11:多分、巨大掲示板や動画サイトでのコメントでしょう。

*12:最初、「夢をあきらめて下さい!」と言い間違え、しんみりした雰囲気の会場がどっとわきました。

*13:2010年8月13日のアニソン女子部ライブ以来。